私は香港が大好きです。これまで三度訪れたことがあります。

香港の何がそれほどまで私を引き付けるのか、もしかしたら「前世」(があるならば)に香港にいたことがあるのではないか?などと大真面目に考えたこともありました。

そんな香港ですが、私が初めて訪れたのが1997年。商社マンとして働いていた中での勤務経験からです。そう、この年はそれまでイギリス領であった香港が中国本土に返還された年です。

このイギリスによる香港支配は1840年代に締結された南京条約でスタート。第二次大戦で一時日本軍の占領下に置かれましたが、終戦後は再びイギリスによる占領が始まり、それが1997年まで続いたというわけです。

現在は中国の特別行政区になった香港。しかし中国本土の影響は未だにそれほど大きくはないように思われます。

どこに帰属しようと香港は香港。他のどの国にもない不思議なエネルギーを感じさせる国です。

二度目に訪れたのは2006年でした。この頃は個人的に香港映画に入れ込んでいた時期。ブルース・リーやジャッキー・チェンに代表されるカンフーアクション満載の香港映画も、香港を語る上で外してはいけない要素でしょう。

また、香港は観光の国でもあります。狭い国土に多くの人々が住んでいるため、必然的に建物が密集し上へ上へと伸びていった結果、超高層ビルがずらりと立ち並ぶ、あの独特の景観が生まれました。

観光地として有名な場所のひとつビクトリアピークから望む夜の香港の眺めは俗に「百万ドルの夜景」とも呼ばれています。その美しさから長らく「東洋の真珠」とも称されてきました。

そして三度目の訪問は2011年初頭でした。家族で行く初めての海外旅行でもあったこの香港旅行では、すっかり街が綺麗になったという印象を強く持ちました。

そして子供に親切な人たちが多いとも感じました。旅行中、息子(当時小学生)にとても優しく接してくれた空港の係官や食堂のおばちゃん、みんな笑顔が素敵でした。こういう体験をすると「中国人は○○」とひとくくりにするのはちょっと違うなぁと感じるようになりますね。

これ以外にも、道路の左右にぎっしりと並んだ漢字(繁体字)混じりのカラフルな看板、けんかをうってるのかと思ってしまうような早口の広東語の響き、建物の窓から縦に突き出された物干竿、ブランドショップビルのすぐ隣で竹の足場に乗って新しいビルを建設中の光景など、ここでしか味わいないものが香港にはいっぱいあります。

そう、私はそうした香港にしかないにおいに惹かれているのかもしれません。